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洋書感想「The Hobbits」ホビットの冒険

あらすじ

牧歌的な村で食べる事を今宵なく愛すホビットのビルボのもとに、魔法使いガンドルフと13人のドワーフが訪れ、ドワーフ達の先祖が奪われた土地と宝を奪還する旅に出かけないかとスカウトされる。最初は家から離れることを嫌がるビルボだったが、ドワーフ達の竜と財宝の歌に心を動かされ、またその場の勢いで旅に参加することになった。ドワーフ達からは頼りにされてないビルボだったが、旅の途中で姿が見えなくなる指輪を手に入れたことにより、多くの危機を切り抜けだし始める。果たしてこの一行は奪われた土地と宝を奪還することができるのだろうか?

 

感想

指輪物語は題名だけ聞いたことがある、あと指輪が謎の魔力があっていろんな人を狂わせるらしい?程度の知識程度だった。英会話レッスンで読書の話題がでたとき、次はホビットを読もうとしていると言ったら「あの本そんなに簡単ではないわよ!」と先生に言われたが、児童書だからきっと読めるはず!こう見えてもReadingは意外にできるのよ!と謎の自信を持っており、あまりアドバイスを気に留めていなかった。(のちに粉々に打ちのめされる)

 

本の感想は世界中で愛される名作なだけあって、韻の踏み方や自然の描写がすごく美しかった。特に自分の命を引き換えにしたゴクリとのなぞかけ合戦が非常に面白く、本を読むのを止めて、なぞかけの答えをついつい考えていた。

 

序盤ではおうち大好きなビルボにもう少し頑張りなさいよ!と叱咤を入れたくなり、トロールや蜘蛛の大群に捕まり何度も死に目にあうドワーフ達にこの弱すぎる軍団が本当に竜と戦えるのか?と不安になりながら読み進めていた。もう何度となく、早くガンドルフ助けて!魔法でなんとかして!と思ったことか笑 しかし物語の途中からビルボが姿の見えなくなる指輪を手に入れたことから、事態が好転し数々の困難を乗り越えだし始める。指輪は非常に役立つ魔法のアイテムだったが、いくつもの危機的な状況を回避し、侮られていたドワーフ達からも信頼を勝ち得ていくようになった自信が、ビルボを少しずつ強くなれたのでないかなと。終盤では単独で動き解決策を模索する姿は、とても旅の初めのお家大好きなおっとりビルボとは思えず、彼の成長が非常に嬉しかった。

 

しかし、1930年代に書かれた本なので文法が難しく小説の世界に入りきれなかった感じも…。まだ私のレベルでは早かったと思うので、もう少し多読を続けてもう一度読み直したい。あとこの本は指輪物語の序章で、本編の指輪物語は後40万文字あるそうなので、シリーズ全てを読み終わるのはいつになるやら…笑